熟成ウイスキーになる。
ウイスキー。好きだけど、あんまり詳しくない。コクリと飲んだ時に持ち合わせる感想は「美味しい」か「口に合わない」かのどちらか。けど、そんな事は無視して、私は熟成ウィスキーになるとここに宣言してみる。このブログで宣言するのは2回目かしら。前の宣言は、「アイスクリーム食べられない問題の克服」だったと思う。
んでね。
私は身体が弱い。月に1回寝込む。半年に1回ものすごく寝込む。寝不足で寝込む。普通の風邪で寝込む。ホルモンバランスの乱れで寝込む。義務感が膨れ上がって寝込む。仕事で疲れて寝込む。体調管理に疲れて寝込む。なんか知らんけど寝込む。睡眠時間を除いて、だいたい95%くらいの時間は体調が悪い。元気?と尋ねられても何と答えていいやらわからぬ。デフォで体調が悪い。(気にかけてくれるみんな、本当にいつもありがとう)
私はそんな自分が好きではなかった。やりたい事はできないし、行きたい場所にも行けないし、毎度誰かに迷惑をかける。健康な人と自分を比べては落ち込み、またそれで落ち込み疲れて寝込む。はーあ、私なにやってんだろなー。音楽を心から愛したいけど、いつも考え事は体調のことばかり。こんなはずじゃなかったのになー。何かにつけて病があることに劣等感を抱く。
と、いうのを、やめようと思う。というかやめた。そもそも人は皆違うから「健康な人」「病人」というくくりで物事を考えるのはなんだか違うぞと。みんなそれぞれ別のものを抱えているし、私もひとりの人間だ。私はどうしたいの?私はどうありたいの?試験的に、その気持ちだけを大切にしてみている。
病はそう簡単に治るものじゃない。身体はこの先5年10年弱いままかもしれない。しかしだな、それはそれで置いといて、今自分がどうしたいかを考えてみようじゃないか。やりたい事は、人の何倍も時間をかけてやってみようじゃないか。時にはやってみてダメなこともあるだろうけれど、病を理由にやってみもせずに諦めることはないじゃないか。
そうやって無理なく過ごせば、5年後10年後、あるいはもっと先の未来、私はなかなかにユニークな人間になっているんじゃないかな?(なかなかにユニークという微妙な表現 笑) 病と付き合ってきた人間にしかできないことがきっとあるし、病と付き合いながら音楽をやった人間にしかできないこともあると思う。
私はその日を楽しみにしながら、ウイスキーが樽の中で熟成されるが如くしばらく呑気に病と一緒に暮らしてみる。コンプレックスでもなければアイデンティティでもない、ただ私の身体に病がある。私はその身体で暮らす。それだけ。
病の樽から出るころにはどんな人間になってるだろうか。まろやかな心を持つ人間になってるといいな。今から待ち遠しい。うふふ。
そんなわけで、音楽もゆったりゆったりやっていこう。気が向いたら曲を作るし、たまにはライブをする。と。熟成中のクミコオオシマ、樽から出てきたクミコオオシマ、どちらもきっと楽しんでもらえると思う。自信をもって宣言します。
まずは11/6の企画ですね。府中フライトです。みんなで癒しの夜に沈みましょう。
読んでくれてありがとう。