クミコオオシマの古い日記帳

クミコオオシマの旧ブログです。noteに移行しました。

2020年秋 心の空気を入れ替える旅【後編】

少し長めの旅を振り返り、まとめる記事です。前編はこちらから。

 

 

旅の全体像はこんな感じ。東京以外は市の名前です。

■前半
1日目 東京→福岡→北九州(飛行機・新幹線・普通の電車)
2日目 北九州→下関→山口(船・自家用車)
3日目 山口→津和野(蒸気機関車)
4日目 宇部→東京(飛行機)

5日目は中休み。片付けや洗濯、後半の準備など

■後半
6日目 東京→静岡(バイク)
7日目 静岡→四日市(バイク)
8日目 四日市→京都(高速バス)
9日目 京都でステイ
10日目 京都→四日市(高速バス)
11日目 四日市→浜松(バイク)
12日目 浜松→東京(バイク)

 

それでは後半のまとめ、始めます。

 

6日目 東京→静岡

この日から人生初めてのロングツーリングに出発しました。二輪免許を取ってから僅か1ヶ月半での決行となりましたが、普段から乗ったり高速を走る練習をするなど自分なりに「いける」と判断して実行しておりますのでご安心くださいね。

 

中央道→東富士五湖道路→御殿場から新東名 このルートで静岡市を目指しました。まず思ったのが、リュックめちゃくちゃ邪魔(笑) 運転疲れよりも先に肩に痛みを感じてしまい、こまめすぎる休憩を挟んでの移動となりました。

 

私のバイクは250TRと言いまして、排気量は小さく、単気筒で車体も軽く、速く走るのには向いていないことは素人目にもわかります。ゆったりのんびり、道が空いていれば時速70キロ巡行、周りの車両に気を遣うシーンでは時速80~90キロ出すくらいでした。スピードを出せないことが初めから分かっていたので、スケジュールには余裕に余裕を持たせました。

静岡に到着後は現地の友人と合流し、さわやかのハンバーグを食べに行きました。

 

中身がレアのハンバーグです。ソースも美味しいし、何よりあの生挽肉をもちゃもちゃ食べてる感じがたまらんのですよな…(笑)

 

7日目 静岡→四日市

引き続きバイクです。前日の肩こりを踏まえ、荷物の詰め方を工夫しリュックをコンパクトにして出発しました。

 

ずっと高速を走るつもりが、強風に耐え兼ね岡崎東ICから下道へ。ここからしばらく国道1号線を名古屋方面に進み、途中謎に湧いた冒険欲に従い道を変えた結果名古屋市内を抜けるのに苦労しました(笑) 伊勢湾岸道を走ってみたかったけど、ただでさえ風が強い日に海沿いを高速でこのバイクで走るのは割と死ねる…というわけで大人しく四日市まで下道です。

 

ロンツーのゴールは四日市の祖父母宅でした。夜ご飯は祖父母と一緒に。祖母があまりにもお喋りで一人で延々と話し続けるタイプの人なので、私は相槌botをしながら祖母が作った里芋のから揚げを食べていました。美味しかったです。

 

8日目 四日市→京都

高速バスで京都へ向かいました。観光というよりも友人らに会いに行くためです(結局観光もしちゃったけど) 花街を歩いたり、酒を飲んだり、酒を飲んだりもしました。

写真は友人の家にお邪魔して作ったハマグリの酒蒸しと山口の郷土料理の瓦そば。

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ハマグリの酒蒸し

 

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瓦そば。本来は熱々の瓦の上にのせます(マジで)

 

このあたりで帰り道のことが不安になってきます。雨予報なのです。もしかしたら旅の疲れが出るかもしれないし、バイクが壊れるかもしれないし…とか考えだすとキリがなく、不安に飲まれてその場を楽しめない瞬間も。

「物事の終わりに安心を求める」心癖がぶわ~っと出てきます。よくわからないことに、答えが欲しい。早く安心してしまいたい。旅の途中に限らずそういう気持ちがいつも心の中にあったことに気付きます。

でもこの考え方だと、生きている時間のうち心が休まるのはほんのわずかです。何かが終われば、別の何かが始まります。”安心できる終わり”はすぐに終わってしまいます。

やっぱ、過程を楽しまなきゃね。その時その時の最善を尽くせばきっと”いい感じの終わり”を迎えられると信じ、今に集中しました。そうすると、不安はいつの間にかいなくなりました。

 

こんな風に、酔いと疲れの一歩手前で大きなヒントに出会い、この日はぐっすりと眠りました。

 

9日目 京都

前の日とはまた別の友人と、高台寺でお茶をいただき、食べ歩きをし、清水寺を参拝し、カフェでワッフルを食べ、デパ地下を練り歩きました。

途中バイク用品店にも寄り荷物ネットを購入。帰り道は肩こりからおさらばできそうです。

最後にカラオケに行き、好きなバンドのDVDを見ながらたくさん頭を振りました。バイクでの帰り道が待っているとわかっていても筋肉痛になるまで振りました。シャワーを浴び、首に湿布を貼って眠りにつきました。(湿布をくれた友人よありがとう)

 

10日目 京都→四日市

再び高速バスに乗り込み四日市へと戻ります。そしてこの日も祖父母の家で夕食をとり、私は相槌botをやりました。

バイクに反対しつつもなんやかんやで私を迎え入れ、美味しい料理を作ってくれた祖父母に感謝。長生きしてくれ。(あんたがバイクに乗ると心配で寿命が縮むと怒られたけど、そればっかりは慣れてほしい笑)

 

11日目 四日市→浜松

さてロンツー復路。この日は予報通り雨に見舞われ高速を断念。レインウェアを着て、国道1号線を来た方とは逆にひたすら進むことにします。道を考えなくても良いというのは本当にラクですな(笑)

ネットで荷物を車体にしばることができ、体力的にはかなり余裕がありました。行きと比べればちょろいもんです。その代わり雨天でプラマイゼロ…という感じでしたが。初めてレイングローブというものを使いまして、本当に手が濡れないのでびっくりしました。

豊橋を過ぎたあたりで雨が上がり、浜松を走った時には綺麗な水平線を見ることができました。天候回復の喜びと相まって感動はひとしお。

雨で体が冷え切る前に、浜松のホテルで一泊です。

 

 

この食事は本当に幸せだった…(笑)

 

12日目 浜松→東京

 

背中はフリー、天気は晴れ、知っている道。もう怖いものはありません。行きも通った場所を反対側から振り返る道のりには感慨深いものがありました。

 

バイクの上に身体が乗って、エンジンの力を借りてものすごいスピードで前に進んでいきます。私が通り過ぎるだけの街にも人々の暮らしがあり、その街を通り過ぎていく私には私の暮らしがあります。その一瞬のまじわり。

ああ、命って、今を生きてるんだなあ…過去は段々遠くなるし未来のことはよくわからんけど、今は確実に今だなあ…と、当たり前のことに気付くのでした。

 

事故やケガなどのトラブルはなく、無事に家まで帰りました。

 

 

この旅が教えてくれたこと

私なりの言葉ですが、過去や未来は言わば栄養価の低いお菓子みたいなものです。最近の私はそのお菓子をどんぶりいっぱいに盛って、がむしゃらに口に放り込み、食べすぎて怠くなって一日を終えていた感じがします。

でも、私がいるのは今。今を今として使いたい。そう考えたとき、身体は良い目印になります。常に脈を打ち、呼吸を続けてくれている身体に意識を向けると「今は今だよ、今という時間しか生きていけないよ。ほら!ドキドキスーハー!今!生きてる!」と教えてくれます。めっちゃ健気でかわいい(笑) (再生はぜひショタ声でどうぞ)

今までずっと、身体は借り物であるかのように感じていました。自分の命は本物ではない気がして、身体の面倒を見るのがすごく嫌で(寝なきゃ動かんし食べなきゃ動かんし…)、早く身体を抜け出して本来の自分に戻りたいぜ、みたいな感覚がありました。見た目の話ではなく命として、自分の身体のことがあまり好きではなかったです。

そんな私に今回の旅が教えてくれたことは「この身体で今を生きることは楽しい」ということです。え、もしかして、みんなもう知ってる…?わかってなかったの私だけですか…?(冷汗)

どちらにせよ、旅に出る前よりずっと、今を楽しめています。力を抜いて、しかしボヤっとせず確実に、今を生きている感覚があります。人の身体、案外悪くないかも。

この気持ちをずっと大切にしていきたいという想いで、旅まとめ記事後編を終わりにします。

 

良い音楽作るぞ~。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

2020年秋 心の空気を入れ替える旅【前編】

2020年秋、自粛期間で溜めこんだ心の淀みを解放すべく少し長めの旅に出ました。会いたい人に会うことと心の換気を主たる目的に据え、サブの楽しみとして多くの乗り物に乗りました。Twitterで実況的にツイートしており、その場その場の情報はなんとなくまとまっておりますが、140字では書ききれない思い出や心の動きも多々あり、こうしてブログにも記録を綴ろうという次第です。

旅の全体像はこんな感じ。東京以外は市の名前です。


■前半
1日目 東京→福岡→北九州(飛行機・新幹線・普通の電車)
2日目 北九州→下関→山口(船・自家用車)
3日目 山口→津和野(蒸気機関車)
4日目 宇部→東京(飛行機)

5日目は中休み。片付けや洗濯、後半の準備など

■後半
6日目 東京→静岡(バイク)
7日目 静岡→四日市(バイク)
8日目 四日市→京都(高速バス)
9日目 京都でステイ
10日目 京都→四日市(高速バス)
11日目 四日市→浜松(バイク)
12日目 浜松→東京(バイク)


少し長くなるので、記事はふたつに分けます。ではまず前半をあれこれ振り返っていきましょう。

 

1日目 東京→北九州

羽田から飛行機に乗り福岡空港へ。博多駅まで地下鉄で移動し、ポケモンセンターフクオカに寄りました。福岡は街の中心部からほど近い場所に空港があるので本当に交通の便が良いですね。ビジネスも観光もラクラクだなと毎度思います。

 

私は育ちの故郷が山口県で、福岡はたまに遊びに行く都会でした。キャナルシティとか、行ったなあ…。中学生のとき友達と2人でもつ鍋を食べようという話になり、入ってみたお店がゴリゴリの居酒屋だったのはいい思い出です。店員さんびっくりしただろうな…。まあ当の本人らは居酒屋の何たるかを知らないが故に入ってしまった場所が居酒屋だとわからず普通の顔してもつ鍋食べてましたけどね。

 

ここからさらに新幹線(小倉まで)・ローカル線を乗り継いで北九州の門司に行きました。

 

結局あまりお腹が空かず焼きカレーは食べ損ねてしまいましたが、門司の街をゆったり散策できました。小さいころに一度だけ門司を観光したことがありぼんやりと覚えておりまして、もう一度行きたいなと思っていたので訪れることができて良かったです。古い建物、海、潮風と夕焼け、最高でした。海にはあまり馴染みのない生活を送ってきたのでたまに海のにおいを嗅ぐと不思議な気持ちになります。

 

2日目 北九州→下関→山口

 

なんとまあ船。これは父の提案です。乗ってみたら?と(笑) 乗船時間はわずか10分ほどでした。関門海峡は狭いのです。船を降りたそばにある唐戸(からと)市場で山口に住む両親と合流し、沢山の海鮮を頬張りました。市場の屋上に広場があり、買ったものを食べられるようになっています。芝生の上でお寿司ってあんまりないよね。(屋上じゃなくても、市場の外などで割と自由に場所を探して飲食できます)

 

その後親の車で実家に帰り、しばらくのんびりしました。夕食には地元のラーメンを。食レポは別の記事にしているので良かったら読んでくださいませ。

 

3日目 山口→津和野

新山口駅からSLやまぐち号に乗り島根県の津和野町まで。約2時間の旅です。牽引車はD51という蒸気機関車でした。

 

このSLやまぐち号というのは毎年夏~秋の土日に運行されている汽車です。新山口-津和野間を一日に一往復します。今回乗ったのは往路のみ。母とふたりで乗って、復路は汽車とは別に父が運転してきていた車に乗りました。

これもまた小さいころに乗ったことがありそれっきりだったのですが、もう一度乗ってみたいなと思った次第。大人になってから乗ってみるとまた違う印象がありますね。小さいころは遠方に出かけるというだけの単純な楽しさでしたが、今回は古き良きもののロマンや煙のにおいを感じたり、利便性と風情の共存について考えたり、展望デッキから心を泳がせる楽しみを味わいました。

SLについてはYouTubeに動画を上げる予定です、お楽しみに。

 

4日目 宇部→東京

両親と昼食をとり、ここで一度東京に戻ります。事務的なことをするためと、後半のロングツーリングに向けた準備に時間を取りたかったためです。帰りは山口宇部空港から羽田へ。宇部空港、小さくてなにもないけどいつも空が綺麗だから好き。

 

5日目 中休み

 

さて、前半の記録はここまで。

 

ありとあらゆる乗り物で移動をしながら、私は身体というものについて考えを巡らせることになります。人は移動する能力を元々持っているけど(足がある)それより早く遠くへ行くための手段がいくつも開発されて、自分を取り巻く環境は身体本来の範囲よりグッと広がっていて、それでも我々はこの身体に入ったまま生きてゆくのです。このしがらみのような、奇跡のような、よくわからないものを持って生まれ、これなしでは命は成り立たず、しかしこれがあることで様々な制約を背負い、私はこれの寿命が尽きるまで何をして生きていくんだろうか?と、半分希望、半分面倒臭い、みたいな感情を抱え、旅は後半へと続きます。

 

 

 

2020.9.20 暮葉 コロナ禍でのライブを終えて

ライブ後少し時間が経ってしまいましたが、2020年9月20日 府中Flightにて、暮葉で久しぶりにお客さんを呼んでのライブをしました。足を運んでくださった皆様、また応援メッセージをくださった皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました!

ほんとうに、やって良かったです。演奏する目の前に皆さんがいるというのは、何にも代えられない素晴らしいことです。

しかしその一方、「実際に見るライブには、配信にはない魅力がある」と思いつつも、この状況でのライブのあり方については結局正解がわからないままです。

その場にいるすべての人が自らの意思でそこに集まり、自らの意思でその場を楽しんでいる…そう信じ、私たちは今後もライブをしようと思っています。

ライブハウスも私たち出演者もできる限りの対策や注意喚起をします。その点はしっかりやっていくので、安心してくださいね。"ちゃんとしてない場所"に皆さんを呼ぶようなことはしませんので。

 

なんというか、「バンドを組んで音楽を作ってライブをする」って言うだけなら単純なことなんですけど、そこには色々な想いが詰まっていて、意味があり、希望があり、思い出があるので、それをなるべく高い純度で音に詰め込むべく努力していこうと改めて心に刻んだ一日でした。

 

いつの日かまた心置きなくライブを楽しめるときが来ることを願って、今は今を大切にしていきましょう。今後ともバンド暮葉をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ひとり暮らしコロナ禍での困りごとの記録

どうにも調子の悪い予感。憂鬱な気分でぼ~っと横たわる時間が増えている。単純に引きこもっていて人に会えないから寂しいのかなと思っていたが、意外とそういうわけでもないらしい。

憂鬱の原因をあれこれ考えて一晩、なんとなく理由がわかってきたので記録として残しておく。仕事はしていない。時間だけはあるので資格の勉強中。傍らで音楽をやっているがそちらもコロナの影響でライブやイベントは停止中。外出を極力減らしほとんど部屋で過ごすようになって1か月が経つ。

 

・人から認識されないと自分が社会から消えた気がする

かなりびっくり案件。人とのお喋りや交流は相手がこちらを認識しているからできること。他人との関わりの中でしか自分を見出せない、交流を絶ってしまうと自分の存在が薄くなっていく。「あれ、私、誰からも見えてなくない?いなくて良くない?」みたいになってくる。

→対処法不明
 友人との通話やオンライン飲みは頻繁に開催している(ほぼ毎日) 実際に人に会うことでどれだけ精神的パワーを得ていたのか思い知らされるばかりである…。

→2020.5.11追記
 思い切って周囲の人に弱音を吐いた。密を避けつつ直接会ったりも。ひとりでどうにかしようと張りつめていたようだ。頼ろう。

 

・先が見えない不安

これは誰もが抱える不安だろうなと思う。私も少しつらい。

→対処
 自分で勝手に終わりを作ってみる。と言ってもコロナウイルスの感染拡大がいつ終息するかはわからないので、例えば4月いっぱいはとにかく休む、5月~中旬までは資格の勉強を重点的に、という感じで、数週間単位でやることを決めていくのはどうだろう。区切りごとにその時の社会の様子を確認してその後の過ごし方を決めていく。「楽しいかどうか、心地よいかどうか」を基準にやることを決められたら尚良し。

 

・食事がつまらん

毎日毎食ひとり。自分で作った味。どうせ自分で食べるからと盛り付けもぐちゃぐちゃになって自暴自棄定食量産機と化している。もはや何も食べたくない。

→対処法不明
 食費が少々かさむのを覚悟でテイクアウトやデリバリーをもっと利用してみるか…。元気があれば「いつもと違うレシピにチャレンジ♪」というのも手だが憂鬱なときはそういう気分になれないのがなんとも。

→2020.5.11追記
 周囲の人たちに不安を話したところ、ある人は「良いものを食え」と食材を分けてくれ、またある人は「普段とは違う味を」とおかずを分けてくれ、多くの人に助けられた。頼ろう。恩はそのうち返します。

 

SNSを見すぎる

誰とも知れぬ人々の感情が一方的に流れ込んでくるSNSのやりすぎは体に良くない。

→対処
 ネットは能動的な調べものや買い物に限っておくのが吉、SNSを眺める時間を別のことに使うべし。それと最近気づいたのだが、英語のニュース番組を流しておくと言語の違いでワンクッション置けて感情の乱れが少ない。感受性強すぎて困っている人におすすめ。

 

・運動不足と体調不良の悪循環

外に出ない→運動不足→体力落ちる→動きたくない→運動不足→体力もっと落ちる…このループにはまってしまったように思う。4月中旬ごろまでは家の中でできる運動を意識的に生活に取り入れていたが、なんだか突然疲れてしまった。

→対処…?
 軽いストレッチから再開…する元気がない…。

→2020.5.11追記
 心が回復するにつれだんだんと運動したい気持ちが出てきた。動きたくないときは無理に動かなくても良かったようだ。内側からエネルギーが湧いてくるまでは体が休みを必要としている。

 

・体調を崩してはいけないという義務感、怯え

おそらく自分はコロナウイルスに感染することを恐れているのではなく「この自粛期間中に体調を崩してはいけない」という思い込みに縛られている。平常時の体調不良ならば友人知人を頼れるが、今は人に会うことが憚られる。だから万一のときも助けを求めることはできないので自分ひとりの力で健康を維持しなければならない…云々。

→対処法不明。
 現在既に調子が悪いが、これもひとりで乗り切らねばという思いがある。

 

同じようにひとり暮らしの方はどうやってこの状況を過ごしているのだろう。コメントをする余裕のある方がいらっしゃいましたら、コメント欄やTwitterリプライにて知恵をお貸しください。

 

対処法が分かっていない困りごとについては回復の折をみて追記予定。

 

 

2020.5.11追記
この記事を最初に書いたあと、たくさんの人に助けられた。人間は関わり合いの中で生きている。「他人を頼ってはいけない時」なんてものはない。やり方は限られても、少し誰かに背中を預けよう。

結局はこういうシンプルな話に落ち着いたのでした。

手を差し伸べてくださったすべての皆様に改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!

 

バンド暮葉(くれは)で初めてのCDを出します。

こんばんは。クミコオオシマでございます。ようやく心を落ち着かせて画面と向き合う時間を取れましたので、書こう書こうと思ってどんどん先延ばしになっていたCDの話をしようと思います。

 

2019年11月30日、私のバンド暮葉(くれは)のファーストミニアルバムをリリースします。タイトルは

夜風と踊るブルー・ミュージック

5曲入り、1枚1,300円です。

 

~収録曲~

1 序章、ただし不器用な

2 ナナ

3 夜に喰われる

4 アンハッピー

5 mob

 

ライブ会場での販売のほか、日頃お世話になっているお店での店頭販売や通販を予定しています。ライブ会場以外の販売場所については追って告知しますので少しお待ちくださいませ。

 

私はソロの曲とバンドの曲を分けないスタイルをとっています。この度のCDに収録される曲は、ソロ時代に何度も歌ってきたものです。バンドメンバーにドラムのリカを迎えて、どれもより強固で豊かな歌になりました。日々の学びやよろこび、つまづきや失敗をたくさん詰め込んでいます。ここからが暮葉の本当のはじまりです。楽しみにしていてください。

 

そしてそして、このCDの発売を記念したライブを企画しました。所謂レコ発というやつですね。日付は発売日と同じく2019年11月30日(土) 場所は東京都府中市のライブハウス 府中Flightです。

 

開場はお昼12:00、ライブスタートは12:30、暮葉の出演は13:50〜の予定です。その他詳細は画像をご覧ください。

 

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2組の素敵なゲストを迎えて、お昼の開催でございます。土曜日の真っ昼間からお酒やジュースを飲んで、音に浸かって踊りましょう。

 

暮葉のオフィシャルサイトから予約を受け付けております。当日ふらっと入ることもできますが、料金が500円高くなってしまうので予約をおすすめしています。(万一来られなくなった場合はサイトのお問い合わせページからご連絡ください、キャンセル料はいただきませんのでどうぞお気軽に。)

 

暮葉オフィシャルサイト ライブ予約ページ

https://www.kureha.rocks/live

 

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

 

このCDリリースをきっかけに、私たち暮葉のことをもっと伝える場を作っていきたいなと考えています。音楽だけでなく、日常的なくだらないことからライブの裏側まで、そして何より、引っ込み思案のリカは可愛い顔しておかしなことばかり言うのでその面白さをみんなに知って欲しい(笑) というのは半分冗談ですが、われわれが心を持って動く人間であることを伝え、皆さんと精神的に触れ合える場を少しずつ設けるという企みです。

 

 

ともあれ、今は早くCDを聴いて欲しい気持ちでいっぱいです。皆さんもワクワクしながら待っててくださいね(笑)

 

 

追伸

踊るというのは、体で踊っても良いですし、気持ちで踊っても良いのです。なんなら動かないというのも踊りの一種だと勝手に認識していますので、会場に来られる皆様はそれぞれ心身の赴くままに居てください。多くの人が安心して音楽を聴ける空間を作りたいと思っています。不安がある方はなんでもお問い合わせくださいませ。(オフィシャルサイトお問い合わせフォームからどうぞ)

 

それでは。

 

 

 

mob

仮タイトルGame、去年初めて企画ライブをしたあとに作った曲。最近ライブで歌うようになった。ギターが難しくて曲を作ってからライブで出来るようになるまで期間が空いてしまったけど、時間をかけて温めるのも悪くないね。

 

これは、病気と、やけくそ自己肯定の歌。解離性障害の症状のひとつに離人というのがあって、まあサラッと言えば幽体離脱みたいなもの、視点が身体の外に出る。自分が歩いているのを一歩後ろから見ている。喋っているのを斜め上から見ている。だいぶ不快。この症状とは長い付き合いで、いつか離人症の歌を書こうと思っていた。

去年の11月にフライトで初めて企画ライブをして、良いライブができて「ああ、私も自分で企画して良いイベント作れるようになったんだ」って、自信になった。この気持ちのまま歌を書こうと思って、歌詞を書き進めるうちに離人の話と混ざってきた。

離人の症状が出てる時って、自分の身体の感覚がほとんどない。別の部屋からゲームのコントローラーで身体を動かしているような気分。仮にゲームだったとして、私は絶対主人公ではないなと。そんな気持ちからこのタイトルがついた。

 

主人公じゃないけど、モブキャラはモブキャラなりに地に足つけて生きていきたいよね。病気の苦しみやそれのせいでできないことも沢山あるけど、自分にできることに目を向けたいよね。そういう歌です。ここまで時間がかかったな、ほんと。

 

嘆くのは簡単で、諦めるのには慣れてて、やっぱり人間簡単で馴染みのある方を選んでしまうから自分を変えるのは大変だ。でも、変えた先にこうやって歌ができたり素敵な思い出が増えたりするから、よかった。

 

暮葉でCDを作る準備をしています。mobも入ります。ライブでもどんどんやっていきたい。

 

キチッとした発表はもう少し先に。楽しみにしててね。

 

 

【生活の知恵シリーズ】「無理をしない」のやり方

「無理しないで」と言われましても、具体的にどうすればいいのかわからない…って人、結構多いのではないかと思ってこの記事を書いています。「~しない」という否定形の目標や心がけって、言葉にすることはできても実際に行動しようとするとよくわからないですよね。

そんなわけで今回は病弱ならではの生活の知恵シリーズ第3弾、無理をしないの具体的なやり方です。とはいえ無理の内容は人それぞれ、つまり無理しないのやり方もそれぞれです。なのでこの記事では、①そもそも無理するとは ②自分に合った無理しないを調べよう ③クミコの場合 こんな感じの構成で進めていこうかなと思います。

尚この記事は、常習的に無理をしている人に向けて書きます。「無理しないでね」とよく言われる人、なぜだか知らんがやたら心身が疲れる人、ちょっと読んでみておくれ~。

 

①そもそも無理するってなに

む‐り【無理】の意味

[名・形動](スル)
  1.  物事の筋道が立たず道理に合わないこと。また、そのさま。「無理を言われても困る」「怒るのも無理はない」「無理な言いがかり」

  1.  実現するのがむずかしいこと。行いにくいこと。また、そのさま。「無理を承知で、引き受ける」「無理な要求をする」

  1.  しいて行うこと。押しきってすること。また、そのさま。「もう無理がきかない」「無理に詰め込む」「あまり無理するなよ」

  2.  goo辞書 より引用

単に「無理する」であれば3番の意味ですが、よく言う「無理しないで」にはなんとなく2番の意味も含まれているような気がしています。「難しいこと、やりにくいことを押しきって実行する」という感じでしょうか。決して力を抜いて自然体ではできないこと。グッとエンジンをかけて、あるいは何かを強烈に我慢しないとできないこと。それを、なんとかしてやる。このような意味を持たせて話を進めます。

 

②自分にとっての無理する、無理しないを調べよう

もしあなたがよく「無理をしないでね」と言われるなら、それは例え自覚がなくても「いつも通りにやると無理をしてしまう」ということです。息をするように無理をしてしまうというわけです。だから無理をしていることにそもそも気づきにくかったり、いつものことだと流してしまうかもしれません。

自分にとっての「無理」を探すには、自分にとって当たり前を一度疑ってみる必要があります。ここで「無理」を探すヒントをいくつか。

・体の痛みや異変
頭痛、腹痛、息切れ、めまい、なんかフラフラする…など、ありませんか?

・客観的な目線
自分の様子(余裕がなさそう、焦っているように見える、など)を周囲の人に聞いてみましょう。

・明らかに時間が足りない事態
睡眠時間を削る必要がある、食事をゆっくりとれない、など、生命維持に必要な時間を削ることは「無理」のバロメーターになります。

・そのあと決まって寝込んだり、激しい疲労を伴う行動

身体は割と正直で、「無理してるよ~!」というサインを実はしっかり出していることが多いです。

もしかしてこれって無理してる?というポイントが見つかったら、その行動や思考を少し減らしてみます。事情により減らせない場合は楽にできる工夫をします。楽になるところまで調節できたら、それがあなたにとっての「ちょうどいい」です。

簡単な例ですが…例えば「PCを長時間使うと頭が痛くなる」場合、
・使い始めてどれくらい時間が経つと痛みを感じるか記録する
・背筋を伸ばしてモニタと目の距離をとる
・30分に1回ストレッチor目を閉じて手で温める
・モニタの明るさやコントラストを調整する
・使用時間をなるべく短くする工夫
…という感じです。

 

すごく地味な作業ですが、こうしてひとつずつ自分の「無理」を探していきます。時間がかかります。でもこの作業にかけた時間は何倍にもなって自分に返ってくるので、しっかり洗い出していくのが良いと思います。

だんだんと具体的に「残業は〇時間までだな~」とか「休日に出かけるのは〇時以降が楽だな~」とか「同時進行できる仕事はこれくらいだな~」とか、わかるようになってきます。

自分の「無理する・しないデータ」が溜まってきたら、一度言葉に書き起こすことをおすすめします。それを基準に、無理しない心がけができるようになっていきます。

人それぞれがゆえに抽象的な話が多くなってしまったので、私の場合の調査結果の一部を例として挙げることにします。

 

③クミコの場合の「無理しない」のやり方

 

1 体質や体調の異変を人に伝える
「立ちっぱなしはつらいので座ってお話ししてもいいですか?」 「少し疲れたのでお茶にしませんか」という風に、具体的に話すようにしています。自分の情報を伝えることで相手も何かあれば言いやすくなってほしいな…という願いも込めています(笑)

 

2 予定のない日をたくさん作る
外出が3日続くと寝込む可能性が高いことがわかったので(よわい笑)、そうならないように予定を組むことにしました。人からの誘いを断るときは、謝罪、埋め合わせの話題、また誘ってほしいことなどを言葉にして伝えるようにしています。

 

3 こまめに座る、横になる
家にいても外出先でも、ちょこちょこ休憩をはさみます。休憩すると体力が回復するだけでなく、自分のコンディションを確認することもできて良いです。

 

4 終わりを決める
不確定な事柄が大変苦手だとわかったので、誰かといる時もひとりの時も「今日は~時まで」「~個完了したらおしまい」という感じで事前に終わりを決めています。

 

5 ぺこぺこになる前に食べる
空腹が非常につらいのです…(切実) かといって満腹も体がだるいのです…。ということは、少しお腹がすいた時点で適量を食べればいいわけなので、スケジュールが許す限りはそのようにしています。

 

6 毎日10時間寝る 
これをできるようになって一気に身体が軽くなりました。10時間って長いなあと思いますが、どうしようもないので毎日10時間寝るよ…ぷんすか。

 

おわりに

 ついつい無理してしまう人、いつもお疲れ様です。私も少し前まで無理をしてばかりで、むしろ無理をすることで初めて何かの役に立てると思っていたので、無理をすることがアイデンティティでもありました。そうじゃないと自分に価値なんてないと思っていたのです。

無理をする理由は人それぞれでしょう。私と同じように「そうしないと役に立てないから」という人もいれば「頑張っている実感を得るため」「ほんとは周囲に心配してほしい」「自己犠牲的な性格ゆえ」という人、ほかにも私には想像もつかないような理由があるかもしれません。

大丈夫。あなたが無理をしなくなっても、あなたの価値はちゃんとあるし、頑張ることもできるし、大切な人は大切なままだし、あなたを好きな人は間違いなく「無理をしないあなた」も好きです。

だったら、より健やかなほうがいい。よね。

 

②でも書きましたが、普段から無理をしている人が「無理しない」をしようとすると、自分にとっての当たり前を変えることになります。変化って、怖い。勇気が必要です。でもその一歩を踏み出してあなたが健やかになれば、大事なものをもっと大事にする余力が生まれます。大切な人をもっと大切にする力が湧いてきます。

普段と違うやり方を、思い切って選んでみてください。騙されたと思って「無理しない」を試してみてください。

 

読んでくれたみんなに幸あれ。

 

これにて。おしまいです。

 

 

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下記、このシリーズをまとめているページです。
闘病人の生活の知恵シリーズ カテゴリーの記事一覧