クミコオオシマの古い日記帳

クミコオオシマの旧ブログです。noteに移行しました。

花粉症がつらい

冬が終わった。冬が終わってしまった。私は日々鼻水を垂らしてはかみ、垂らしてはかみ、空気中に植物の生殖細胞が漂わなくなるその日を待つばかりだ。布団もシーツも干せやしない。夜中何度も起きて寝ぼけ眼で鼻をかむ様子はさながらトイレに起きる老人のようだ。

これでも薬は効いているのだ。薬を飲まない時の地獄のような有様を私はよく知っている。あれはこの世の終わりだ。閉まらない古い蛇口から水が漏れ出るがごとく鼻水が垂れ、頭蓋骨の内側に濃い霧が立ち込め、眼球が狂ったように存在を主張し始める、あれはこの世の終わりだ。薬が効いているだけまだマシなのだ。

しかしつらくない訳があるまい。例えば女は身だしなみとして否が応でも化粧をしなければならない時がある。朝、化粧水を塗り日焼け止めを塗りファンデーションを塗り、まぶたに茶色の粉をのせて睫毛に黒い液体を付ける。一息ついたところでくしゃみが6回ほど連続で出る。鼻をかむ為に使うティッシュは平均2枚。鼻の周りを拭く。はあ、やっとムズムズが落ち着いた、しかし今塗ったばかりの化粧水と日焼け止めとファンデーションが鼻の周りだけ全部落ちているではないか!どうせマスクで隠れるのだと言い聞かせ家を後にする。電車に乗る。くしゃみが4回ほど連続で出る。ここで鼻をかんでは他の乗客が不快に思うのではないだろうか。容赦なく垂れ始める鼻水。マスクの中で暫し葛藤する。一度降りてから鼻をかむのがマナーなのか?しかしこれは特急列車、次の停車駅まで約7分。耐えられるはずもない。そうこうしているうちに再びくしゃみが出る。鼻をかみます、どうか乗客の皆さん許してください。

こういう毎日です。

 

 

--後日追記--

翌2019年の花粉症がつらい記事

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