クミコオオシマの古い日記帳

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【生活の知恵シリーズ】「無理をしない」のやり方

「無理しないで」と言われましても、具体的にどうすればいいのかわからない…って人、結構多いのではないかと思ってこの記事を書いています。「~しない」という否定形の目標や心がけって、言葉にすることはできても実際に行動しようとするとよくわからないですよね。

そんなわけで今回は病弱ならではの生活の知恵シリーズ第3弾、無理をしないの具体的なやり方です。とはいえ無理の内容は人それぞれ、つまり無理しないのやり方もそれぞれです。なのでこの記事では、①そもそも無理するとは ②自分に合った無理しないを調べよう ③クミコの場合 こんな感じの構成で進めていこうかなと思います。

尚この記事は、常習的に無理をしている人に向けて書きます。「無理しないでね」とよく言われる人、なぜだか知らんがやたら心身が疲れる人、ちょっと読んでみておくれ~。

 

①そもそも無理するってなに

む‐り【無理】の意味

[名・形動](スル)
  1.  物事の筋道が立たず道理に合わないこと。また、そのさま。「無理を言われても困る」「怒るのも無理はない」「無理な言いがかり」

  1.  実現するのがむずかしいこと。行いにくいこと。また、そのさま。「無理を承知で、引き受ける」「無理な要求をする」

  1.  しいて行うこと。押しきってすること。また、そのさま。「もう無理がきかない」「無理に詰め込む」「あまり無理するなよ」

  2.  goo辞書 より引用

単に「無理する」であれば3番の意味ですが、よく言う「無理しないで」にはなんとなく2番の意味も含まれているような気がしています。「難しいこと、やりにくいことを押しきって実行する」という感じでしょうか。決して力を抜いて自然体ではできないこと。グッとエンジンをかけて、あるいは何かを強烈に我慢しないとできないこと。それを、なんとかしてやる。このような意味を持たせて話を進めます。

 

②自分にとっての無理する、無理しないを調べよう

もしあなたがよく「無理をしないでね」と言われるなら、それは例え自覚がなくても「いつも通りにやると無理をしてしまう」ということです。息をするように無理をしてしまうというわけです。だから無理をしていることにそもそも気づきにくかったり、いつものことだと流してしまうかもしれません。

自分にとっての「無理」を探すには、自分にとって当たり前を一度疑ってみる必要があります。ここで「無理」を探すヒントをいくつか。

・体の痛みや異変
頭痛、腹痛、息切れ、めまい、なんかフラフラする…など、ありませんか?

・客観的な目線
自分の様子(余裕がなさそう、焦っているように見える、など)を周囲の人に聞いてみましょう。

・明らかに時間が足りない事態
睡眠時間を削る必要がある、食事をゆっくりとれない、など、生命維持に必要な時間を削ることは「無理」のバロメーターになります。

・そのあと決まって寝込んだり、激しい疲労を伴う行動

身体は割と正直で、「無理してるよ~!」というサインを実はしっかり出していることが多いです。

もしかしてこれって無理してる?というポイントが見つかったら、その行動や思考を少し減らしてみます。事情により減らせない場合は楽にできる工夫をします。楽になるところまで調節できたら、それがあなたにとっての「ちょうどいい」です。

簡単な例ですが…例えば「PCを長時間使うと頭が痛くなる」場合、
・使い始めてどれくらい時間が経つと痛みを感じるか記録する
・背筋を伸ばしてモニタと目の距離をとる
・30分に1回ストレッチor目を閉じて手で温める
・モニタの明るさやコントラストを調整する
・使用時間をなるべく短くする工夫
…という感じです。

 

すごく地味な作業ですが、こうしてひとつずつ自分の「無理」を探していきます。時間がかかります。でもこの作業にかけた時間は何倍にもなって自分に返ってくるので、しっかり洗い出していくのが良いと思います。

だんだんと具体的に「残業は〇時間までだな~」とか「休日に出かけるのは〇時以降が楽だな~」とか「同時進行できる仕事はこれくらいだな~」とか、わかるようになってきます。

自分の「無理する・しないデータ」が溜まってきたら、一度言葉に書き起こすことをおすすめします。それを基準に、無理しない心がけができるようになっていきます。

人それぞれがゆえに抽象的な話が多くなってしまったので、私の場合の調査結果の一部を例として挙げることにします。

 

③クミコの場合の「無理しない」のやり方

 

1 体質や体調の異変を人に伝える
「立ちっぱなしはつらいので座ってお話ししてもいいですか?」 「少し疲れたのでお茶にしませんか」という風に、具体的に話すようにしています。自分の情報を伝えることで相手も何かあれば言いやすくなってほしいな…という願いも込めています(笑)

 

2 予定のない日をたくさん作る
外出が3日続くと寝込む可能性が高いことがわかったので(よわい笑)、そうならないように予定を組むことにしました。人からの誘いを断るときは、謝罪、埋め合わせの話題、また誘ってほしいことなどを言葉にして伝えるようにしています。

 

3 こまめに座る、横になる
家にいても外出先でも、ちょこちょこ休憩をはさみます。休憩すると体力が回復するだけでなく、自分のコンディションを確認することもできて良いです。

 

4 終わりを決める
不確定な事柄が大変苦手だとわかったので、誰かといる時もひとりの時も「今日は~時まで」「~個完了したらおしまい」という感じで事前に終わりを決めています。

 

5 ぺこぺこになる前に食べる
空腹が非常につらいのです…(切実) かといって満腹も体がだるいのです…。ということは、少しお腹がすいた時点で適量を食べればいいわけなので、スケジュールが許す限りはそのようにしています。

 

6 毎日10時間寝る 
これをできるようになって一気に身体が軽くなりました。10時間って長いなあと思いますが、どうしようもないので毎日10時間寝るよ…ぷんすか。

 

おわりに

 ついつい無理してしまう人、いつもお疲れ様です。私も少し前まで無理をしてばかりで、むしろ無理をすることで初めて何かの役に立てると思っていたので、無理をすることがアイデンティティでもありました。そうじゃないと自分に価値なんてないと思っていたのです。

無理をする理由は人それぞれでしょう。私と同じように「そうしないと役に立てないから」という人もいれば「頑張っている実感を得るため」「ほんとは周囲に心配してほしい」「自己犠牲的な性格ゆえ」という人、ほかにも私には想像もつかないような理由があるかもしれません。

大丈夫。あなたが無理をしなくなっても、あなたの価値はちゃんとあるし、頑張ることもできるし、大切な人は大切なままだし、あなたを好きな人は間違いなく「無理をしないあなた」も好きです。

だったら、より健やかなほうがいい。よね。

 

②でも書きましたが、普段から無理をしている人が「無理しない」をしようとすると、自分にとっての当たり前を変えることになります。変化って、怖い。勇気が必要です。でもその一歩を踏み出してあなたが健やかになれば、大事なものをもっと大事にする余力が生まれます。大切な人をもっと大切にする力が湧いてきます。

普段と違うやり方を、思い切って選んでみてください。騙されたと思って「無理しない」を試してみてください。

 

読んでくれたみんなに幸あれ。

 

これにて。おしまいです。

 

 

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