【生活の知恵シリーズ】外出をがんばる病弱さんにヘルプマークのすすめ
第1回から随分と時間が空いてしまいました。いろいろと弱い私が身につけたor編み出した、弱い人がいい感じに生きていくための記事シリーズです。
今回はヘルプマークについて書こうと思います。内容は ①ヘルプマークの説明 ②あなたにどんな良い事があるか ③クミコオオシマの使用例 の三部構成で進めていきますね。
①ヘルプマークの説明
ヘルプマーク、これです。
引用元: ヘルプマーク 東京都福祉保健局
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
交通機関によっては優先席付近にステッカーが貼ってあります。もともと東京都でつくられたマークのようですが、他の都道府県でも導入されてきているみたいです。ぜひご自身の地域で配布しているか調べてみてください。
②あなたにどんな良い事があるか
ズバリ、電車やバスで座席に座りやすくなります。物理的にも、精神的にも。
精神的にも、というのが個人的にはかなり重要なポイントです。内部障害にも色々ありますが、私のように精神的な弱さも持ち合わせる人間は何かにつけて「根拠のない申し訳なさ」を抱えがちです。それをバシッと解決してくれます。
「つらいので、座ります」…これは病を言い訳に甘えているわけでもなんでもありません。あなたには行きたい場所があり、こなすべき用事があり、意思を持ってその電車やバスに乗っているはずです。その場所に行き、安全に帰ること。これはあなただけではなく、あなたの周りの人たちにとっても安心できることです。全然自己中心的ではないです。譲ってくれた人がいたなら感謝の気持ちをそっと伝えて、心も体も座席に預けてもたれてしまいましょう。
つまり、その…、安心して座れます。
また、今のところ私自身の実用例がないのですが、事故や災害に遭ったとき援助を必要としていることが一目でわかるという利点もあります。
③クミコオオシマのヘルプマーク使用例
このヘルプマークにはシールが付属していて、自分の病状などを書けるようになっています。特に貼らなくてもOKです。貼れば万一移動中に倒れた時に人に見てもらえますし、貼らなければマークの向きを気にする必要がありません。
シールに書く場合、自分の諸症状を重い順にというわけではなく、公共交通機関で特に配慮が必要と感じることをピックアップして書くのが良いと思います。
それと、マークの先には小ぶりのカラビナをつけています。日によりカバンを変えるので、取り外して付け替えやすいようにしています。
毎日は使っていません。調子の良い日はカバンの中に忍ばせておき、つらいときに外に見えるように付けています。何度優先席に座らせてもらったかわかりません、このマークには本当にお世話になっています。
あとがき
私はこのヘルプマークを使うようになってから、申し訳なさを感謝の気持ちに切り替えることができました。「座らせてくれてありがとう、元気なときは私も誰かの力になれるよう頑張ります」という感じです。単に座って安心を得るだけではなく、こうして塵のような小さなことでも前向きな気持ちを増やしていくことで、このマークを使う人が"いい感じ"になっていけばいいなと思います。そんな気持ちで書きました。
自分のペースでいきましょうね。
それでは、今回はここまで。読んでくださってありがとうございました。
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下記、このシリーズをまとめているページです。